プログラミング教室のはじめ方!公民館ワークショップからスタート!

場所も実績もゼロのところから、私たちがどうやって子ども向けプログラミング教室を始めたのか!初心にかえって書きたいと思います。これから「子どもにプログラミングを教えたい」と思っている方に、少しでも参考になればうれしいです。本業はもちろん副業で子どもにプログラミングを教えたい先生やプログラミングイベントを主催したい方向けです。

「子どもにプログラミングを教えたい」親になって思ったこと

もとは副業NGのサラリーマンでした。でも、子どもが生まれてから「この仕事がしたい」「子どもたちにプログラミングを教えたい」って強く思うようになったんです。

でもいきなり会社を辞めて教室を開くのは、やっぱりリスクが大きい
それに、そもそも実績がないのでテナントも貸してもらえない…!

「子ども向けの施設はNGです」「自転車は停められません」
そんなせちがらい現実に、いきなりぶつかることになりました。

公的施設の「時間借り」でスタート!まずはボランティアから

そこで目を向けたのが、公民館や文化センター、マンションの集会室、廃校の教室など、時間単位で借りられる施設。
まずはこういった場所でワークショップを開催することを目標にしました。

江東区文化センターでのワークショップの様子(2017年)

もちろん、副業NGだったのでボランティアとしてスタートです。
でも、これが今となってはとてもよかったことだったと思っています。

1年間、毎週ワークショップを開催しながら、講師としての力をじっくり育てる時間になったんです。

集客は「ママ友に協力のお願い」から

最初はもちろん、集客も大変。
でも友達に「営業」なんて絶対したくない、できないですよね。

だからママ友たちに「私が練習したいから、協力してくれない?」って声をかけて、親子でワークショップに来てもらいました。
お菓子を用意して、遊びに来てもらうような感じで。でも、来てもらう以上は絶対に有意義な時間になるように頑張りました

集合住宅の住民向け集会室(2時間500円程度)でママ友に協力してもらい開催(2016年7月)

地道な1年間。毎週繰り返して、改善して、積み上げた

施設のレンタル料は、だいたい1,100円/3時間〜ほど。
とにかく毎週、毎週、開催しました。

パソコンは、全員が持っているわけではないので、私たちが用意。
巨大なスーツケースで毎回運んでいました!(爆買いスーツケースと呼んでいました笑)

今はギガスクール構想やリモートワークの普及で、家庭にPCがあるケースも増えていて、少し始めやすくなっているかもしれませんね。

毎週開催しながら、話し方・進行・教材の改善を繰り返し、少しずつ講師力を磨いていきました。

江東区の文化センター 本当に始めたての頃(2016年5月) 緊張しています!

ビラ配りも、地道な発信も、全部が「大事な経験」

自信がついてきたころ、駅前でビラ配りを始めました。
当時は、Facebookやおでかけサイト(いこーよ)、無料で投稿できるワークショップ紹介サイト(CANVASなど)をよく活用していました。

こまめに発信しているうちに、少しずつファンが増えてきて、無料ワークショップはすぐに満席になるように
メールマガジンの登録者も少しずつ増えていきました。

アンケートでは、参加者の98%が「また参加したい!」と答えてくれて、これは本当に自分たちの自信につながりました。

文化センター主催のイベントにも積極的に参加!だんだん自信もついてきました!

通年コースのモニターに100名が集まり、ついに教室開講!

そして、次のステップとして「通年コースのモニター募集」を始めたところ…、なんと、100名が集まってくれたんです!

そのまま、公的施設の時間借り会場で教室をスタート。
「お金をいただいて開催する」ことに不安もあったけれど、無事に開講することができました。

最初からテナントを借りるという選択をしなかったのも、今となっては正解でした。
固定費がかからないぶん、不況やコロナ禍のときにも柔軟な対応ができたからです。


「まずは小さく」が本当におすすめ

今はPC環境も整ってきて、発信の手段もたくさん。始めやすくなっている面もあると思います。
でもその分、競合も増えています。

だからこそ、最初の一歩は「小さく」「確実に」踏み出すのが本当におすすめ。

まずは、公民館などを借りて、知り合いのお子さんに練習として教えてみる。
それだけでも見えてくること、気づけることがたくさんあります!
やってみないと、自分の課題も、伝える楽しさもわかりません。


そして最大の課題は…「教材」!

ここまで読んで、「自分もやってみたい!」と思ってくださった方へ。
正直に言うと、一番大変だったのは教材づくりでした。
本業と両立しながら1年間、教材を準備するのは本当に本当に大変でした。毎週、追われていた気がします。。。

だから、これから始める皆さん、よかったら私たちの教材を使ってください!
試行錯誤しながら9年以上かけて改良を重ねたものなので、きっとお役に立てるはずです。

スクラッチ教材の一部は、こちらから試せます!

感想を聞かせていただけたらとても嬉しいです。


おわりに

子どもにプログラミングを教えるのは、大変だけどすごく楽しくてやりがいがあります。いつから始めても遅くはない!

でも、「どう始めたらいいんだろう?」って悩む人が多いのも、すごくよく分かります。実際、講師講習会でもそんな声をよく聞きます。

この体験談が、そんな方の「最初の一歩」のヒントになったらうれしいです。まずは、練習から始めてみませんか?